除光液のアセトン

こんにちは〜!潮です。

今回は除光液についてです( ´ ▽ ` )
マニキュアを自分で落とす時に使う液体、私は除光液って呼んでます。
ネイルリムーバーなんてカッコイイ呼び方もあるみたいですが、私は除光液で定着してしまったのでもうこのまま除光液って呼んでいきますね!笑

除光液に関して最近騒がれているのが主要成分の「アセトン」です。
アセトンについていろいろ言われるようになって数年経った気もしますが・・・笑

 

とりあえず除光液の使い方について書いておきましょう。
マニキュアを落とす時、除光液をコットンにたっぷり染み込ませてネイルに被せます。除光液でマニキュアを溶かすことが重要なので、液がネイルに染み込むようにすることがポイントです。たっぷり使いましょう。ケチって少しの除光液でゴシゴシ爪をこするのは爪によくありません。なるべくこすらず、「溶かし落とす」ようにしましょう。除光液をたっぷり染み込ませたコットンをネイルに被せたら、そのまま数分、液がネイルに染み込むのを待ちます。しっかり待てば、スルッと気持ちよく落ちるはずです( ´ ▽ ` )

 

この除光液の主要成分のアセトンが、「爪に悪い!」と数年前から騒がれるようになりました。
この場合アセトンとは有機溶剤のことで間違いなのですが、この「アセトン」とか「有機溶剤」という単語、多くのかたは馴染みが無いのではないでしょうか?
「単語の意味がよくわからない」というかたも多いように感じます。
ネットで「除光液 アセトン」なんかで検索すると「アセトンという有機溶剤が爪に悪影響!」というような記事ばかりで、「アセトン」や「有機溶剤」という単語の意味もよくわからないまま「なんだかよくわからないが爪に良く無いらしい」ということだけがわかります!(?)

「よくわからないからなんか怖い」「知らないから危険な気がする」といったように、必要以上に煽られている気がします。
アセトンフリーの除光液を買わせるための、化粧品会社の陰謀なのでは?とすら感じます(冗談ですが!笑)


有機溶剤の反対は、何かご存知でしょうか?
理系の方はおなじみかと思いますが答えは「無機溶剤」です。
「溶剤」とは「物質を溶かす液体」の事ですので、有機溶剤も無機溶剤もどちらも「物質を溶かす液体」です。違いは液体が「無機質である」か、「有機質である」か、という点です。ここでちょっとだけ簡単に、難しい話をすると、無機と有機の違いは分子に「炭素が多いか少ないか」ということなのですが、そんな事言っても始まりませんよね!笑 炭素の数なんて目に見えるわけもありませんし!
なので話を簡単にするために水と油の話にしたいと思います。
水と油は混ざらないって話なら、なんとなくわかってもらえるかと思います。
水が無機(炭素が少ない)、油が有機(炭素が多い)です。

油を落とそうとした時、水で落ちるでしょうか?答えは落ちません。なぜなら水と油は混ざらないので、油を水で混ぜ込んで落とすということができないからです。
逆もしかりです。
ですが、油を油で落とすことはできます(たとえば換気扇の油汚れをサラダ油で掃除したことありませんか?)
油と油は混ざるので、混ぜ込んで落とすということができるためですね!

油を落とすなら油!

有機溶剤と無機溶剤なんて小難しい言葉ですが、これだけの違いです。


一般的なマニキュアはどちらかというと油なので、油で落とさないといけません。
「マニキュアが油?」と思うかもしれませんが、たとえばビニール袋やプラスチックもこの場合は油です。よく考えると石油とかから作られていますよね!そういうものは全部有機だと思ってください。油です!

 

マニキュアを落とすことができる油は世の中にたくさんあります。
その中の1つが、アセトンなのです。
アセトンはとても優秀なので、いろんな油を溶かすことができます。
いろんな油を溶かしてしまうので、なんならそこらへんのプラスチックも溶かすことができますよ!笑
除光液の容器が好みのデザインじゃないからって、適当にプラスチックの可愛い容器に入れ替えようものなら途端にその可愛い容器は溶けてしまいます!!笑

 

除光液が指に着くと、指がカサカサになります。これは指の油分つまり皮脂がアセトンに取られてしまうからですね。 除光液を使ったことがあるならなんとなくわかるかとも思いますが、大したカサカサではありません。「ちょっとハンドクリームでも塗っておこう」と思う程度です。(私の場合はですので、もし皮膚に異常がでる場合は医師に相談してくださいね)

アセトンはいろんな油を溶かすと言いましたが、人間の細胞はプラスチックなんかより何万倍も複雑ですので簡単に溶けたりしません。そりゃあ「除光液に何時間も手を浸したから手がカッサカサになった」とかいわれれば『そんなことするからだよ・・・」と思いますが、コットンに染み込ませてマニキュアを落とすくらいなんてことありません。指についても浮いた皮脂が取られる程度です。


アセトンを「洗濯洗剤」に置き換えてみてください。「洗濯洗剤に何時間も手を浸したら手がカッサカサになった」といわれたら、『そんなことするからだよ・・・』と思うでしょう?アセトンっていうのはそんな感じのものです。

 

 

マニキュアという油を塗る限り、落とす油(有機溶剤)から逃れることは基本的にはできないのです。
(油でできていないマニキュアや、剥がせるマニキュアなどは例外です)


では、「アセトンフリー」という除光液はなんなのか、気になりますよね!

ちまたでは「アセトンフリーは爪に優しい!」と言われていますが、私から言わせてもらえば大差ありません。
マニキュアを塗る限り、落とす油からは逃れられないのです。
そうです。アセトンフリーとは、揚げ足を取れば「アセトンを使っていない代わりに他の油(有機溶剤)を使っている」のです。

その有機溶剤がアセトンより肌に優しいかもしれません。しかし、アセトンより爪にダメージを与える有機溶剤かもしれません。「アセトンフリー」とは「アセトンより爪に優しい」という意味ではないのです。「アセトンを使っていない」という意味なだけです。しっかり検証されて、製造会社が「アセトンより爪に優しい有機溶剤を使っています」と公表している除光液であれば信用もできますが、昨今は「理由はよくわからないが『アセトンフリー』の除光液が良いらしい』という知識ばかり先走っているところがあるので「アセトンフリー(ではあるがアセトンよりも爪に悪い強力な有機溶剤を使った)すごく落ちる除光液」を買わされているかもしれません。狙われています。

わたしは、よく落ちるので今のところはアセトンが入っている除光液を買うようにしています。下手に100均などで適当にアセトンフリーのものを買うと、『油』として薄く、「本当にマニキュアが落ちるのか・・・?」と思うような効力のものばかりです。また、「爪に優しいアセトンフリーの除光液」も効力がイマイチのものばかりです。爪に優しいのでマニキュアにも優しいのです。全然落ちません笑

全然落ちないので、コットンでゴシゴシこすってしまったり、コットンを長い時間爪に被せておかなければなりません。
「アセトン入りでサッと落とすのとどっちが爪に悪いんだ?」ということになってしまいます。

「アセトンより爪に優しく、アセトンよりよく落ちる除光液」がメジャーになるのが1番いいです。はやくそんな時代になってほしいですが、まだのようなので、とりあえず私はまだアセトンを愛用していきたいと思います_φ( ̄ー ̄ )

 

うしお